起立性調節障害の娘が約1年間オーストラリアに留学しました。
留学に至るまでの紆余曲折と、帰国後を時系列で簡単に書いてみたいと思います。
高校進学後に、オーストラリア留学を決めるまで
高校入学後すぐに、保護者会と同時期に学校で留学についての説明会がありました。
留学にまったく興味がない娘ですが、もしも「留学に行きたい!」と言われた時の為に説明会は参加しました。
お話は聞いてみたものの「起立性調節障害の娘が留学に行くことができるのか?」と考えました。
修学旅行などの短期の旅行とは異なり、異国の地で長期間の滞在は可能なのか?分からないことだらけでした。
起立性調節障害の定期健診時に、病院の先生に相談したところ
留学先の気候が体調に合っていたせいか、問題なく過ごせる人もたくさんいますよ
起立性調整障害でも留学している人がたくさんいるとのこと。
留学してもいいのね
高校の夏休みの宿題の1つに「大学のオープンキャンパスに2校以上いくこと」というのがありました。
娘は将来やりたいことが漠然としている中、どの大学にいったらよいのかまったく見当がつかない状態でした。
「夏休みの宿題をこなすため行ってくるか…」ぐらいの気持ちで、大学のオープンキャンパスに行ってみました。
私もオープンキャンパスに興味があったので、一緒にオープンキャンパスに行き大学の先生のお話を聞くことができました。
話を聞いた大学では「大学には留学プログラムがあるので活用してほしい」という内容の話をされていました。
「大学も本格的に英語に力を入れているのだな」というのをヒシヒシと感じる時間となりました。
お話を聞いたどの学部でも留学の話が出てきました。
その頃の娘といえば高校生活が楽しく、全く留学を考えていませんでした。
さすがにオープンキャンパスでは必ずと言っていいほど留学の話を聞くことで、今後について悩み始めました。
大学で留学に行く意味ってなんだろう?1年大学休んでいく意味は?
娘はいくら考えても大学を休んで語学留学をする理由が見つかりませんでした。
高校で留学プログラムがあるのだから利用すればいいか。
娘がいろいろと考えて出した結論は、高校で留学することでした。
留学するなら1年ね。短い期間はダメ
実は、主人は2年間の留学経験者。
自分の体験をもとに考え「留学期間は1年間」は絶対に譲れない条件でした
留学期間は3ヶ月、長くても半年で帰国。長期の留学はぜったい嫌
娘の英語のレベルでは、英語がスラスラ話せるようになるには留学期間が半年では足りません。
そこで、主人としては、期間ごとに話せるようになるレベルを娘に伝えていました。
- 1ヶ月は長めの観光旅行
- 3ヶ月は生活に慣れる期間
- 半年ではペラペラにならない(生活が楽しくなってきたぐらい)
- 1年は、ある程度は話せるレベル
留学期間は後からでも変更できるから、よく考えるように
体調次第では予定を無視して早く帰国してOK(体調第一)ということにして、留学に行きました。
娘とオーストラリア留学前に約束したことがいくつかあります。
- 留学期間はとりあえず半年(親としては1年希望)
- 半年経過する時点で、さらに半年続けるか話し合う
- 自分から積極的にホストファミリーと会話する
- 自分から伝える努力をしないと何も伝わらないので、どんな小さなことでも話をする
- ホストファミリーの人との約束事は必ず守る
- 家の手伝いをすること
- 問題が起きたら、すぐに周りの人に助けを求めること
ホストファミリーとの会話はとても大事です。
ホストファミリーと話をすれば、日常会話をすることになります。
学校で使う会話とは異なる会話もできますし、話をすることでホストファミリーとも早く打ち解けることができます。
家の手伝いも、「どうやったらいいの?」「何か手伝うことある?」と自分から聞くことでコミュニケーションもとれます。
天気の話でも、学校の話でもなんでもよいので話をするようにしてねと伝えていました。
あと半年頑張ってみる。ホームステイファミリーとも仲がいいから
1回も日本に帰ってくること無く、1年間オーストラリアで過ごしました。
親としては、ちょっと寂しく、あっという間の1年間でした。
1年間頑張ってよかったよ~。後半はただただ楽しいだけだったけどね♪日本に帰りたくないなぁって思ってた
オーストラリア留学中に現地でIELTSの受験をし、IELTS5.0を取得しました。
International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に最適なテストです。
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、アメリカでも TOEFLに代わる試験として入学審査の際に採用する教育機関が3,400を超え、英語力証明のグローバルスタンダードテストとして世界中で受験者が増え続けています。
IELTSの特徴とメリット (eiken.or.jp)より引用
帰国後の英検では2級を合格しました。
帰国後はネイティブキャンプが日課
留学中の1年間は英語漬けの生活でしたが、日本に戻ってきて英語を話す機会がまったくなくなりました。
学校に行けばネイティブの先生はいますが、先生も忙しいので毎日話をすることはできません。
私自身が心配になり、高校の先生(担任が英語科)に相談したところ「シャドーイングをしたほうがいい」とのお話でしたが、娘に拒否されました。
英会話だけでも続けて欲しいと考えネイティブキャンプを行うことにしました。
始めはシブシブだった娘も、カリキュラムで楽しいものを見つけ(世界一周というカリキュラムがお気に入りです)毎日2つのカリキュラムを日課にして過ごしています。
ネイティブキャンプは、英会話初心者から日常会話に問題のないTOEICハイスコアを目指す上級者まで、 それぞれのレベルで自由にカリキュラムを組めるオンライン英会話。
ネイティブキャンプは予約不要で24時間365日好きな時にレッスンができます。
好きな時間にレッスンできるので忙しい高校生にも使いやすい仕組みになっています。
さいごに
娘は起立性調節障害になり、学生生活がすべて奪われてしまった日々を過ごした中学3年生の1年間でした。
中高一貫校に見切りをつけ、通信制高校に進学したことでオーストラリア留学という新たなチャレンジをしたことでよかったことがたくさんありました。
- オーストラリア留学期間の1年間だけは体調に悩まされること無く病気前の元気な娘に戻って生活をすることができた
- オーストラリアで英語の資格を取得(IELTS)
- 留学経験を大学入試制度に利用
オーストラリア留学中は思うように結果が出ず苦しいこともたくさんありましたが、頑張った結果、今があると思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。はなこと申します。とてもわかりやすく、貴重な体験談や情報をシェアしていただき、本当にありがとうございます。
中1の娘も起立性で大変似た症状です。
ゆくゆくは選択肢に留学も考え始めていますが、気圧や寒暖差、湿気など気象の影響を受ける為、どこが体調に合う都市かを探しております。
もし差し支え無ければオーストラリアのどちらの都市にお嬢様は滞在されたか教えていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
はなこさま コメントありがとうございます。
起立性調節障害は、気候によっても体調に影響が出るので、どこにすればよいのか気になりますよね。
娘が滞在したのはクイーンズランド州になります。気候が安定していたことで、体調は良かったようですよ。
参考になれば幸いです。