通信制高校はどんなところなのか気になりますね。
通信制高校の情報が少なすぎるのと、ネットで通信制高校の評判は良くないので不安でしかないですね。
また、その学校に新設されたコースなどはネットに載っていないことも多く欲しい情報が無く苦労しますね。
私も通信制高校の学校説明会に行った時は「学校の情報が少ないことで、いろいろと聞いたなぁ~」と思い出しました。
娘は通信制高校在学中から学校説明会(オープンキャンパス)に参加していて、説明会ではいろいろなことを親御さんから質問されていたと言っていました。
通信制高校卒業後も先生から依頼を受け、OBとして学校説明会(オープンキャンパス)に参加することがあります。
学校説明会(オープンキャンパス)でどんなことを聞いたらよいのか思いつかない、こんなこと聞いてもいいのか悩んでいるという人に、私が聞いたこと、娘がいろいろな親御さんから聞かれたことなどをご紹介します。
もしかしたら「確かに…これ気になるな。」というものが出てくるかもしれません。
参考になれば幸いです。
目次
学校説明会やオープンキャンパスはなにをするの?誰が行くの?
そもそも学校説明会(オープンキャンパス)ってなに?どんな人が行くの?という疑問もあるかもしれません。
学校説明会は学校によってはオープンキャンパス(オープンスクール)などという言い方をするかもしれません。
学校説明会(オープンキャンパス)の内容は?
- 学校や学校設備の説明
- 体験授業やコース体験
- 質疑応答
通信制高校の場合、通学型(登校コース)とネット型などで学校説明会の内容は変わるはずです。
学校説明会(オープンキャンパス)の時期は、学校のホームページを見ると分かります。
中学3年生の場合、夏休み前は「通信高校に行こうかな~、どうしようかなぁ。」と悩んでいる感じの子が多く、まだまだ高校選択の1つとして通信高校も見ておこうという感じだそうです。
夏休み後は「通信高校に行こう!」「どの通信高校に行こうかな?」「本当にこの通信高校でいいかな?確認するぞ」という風に変わるそうです。
夏休み前でも学校説明会はあるので、気軽な気持ちで臨めますね。
学校説明会の参加者は?
- 受験生本人のみ(少数派)
- 受験生と親御さん(受験生+両親、受験生+お父さん、受験生+お母さん)
- 受験生とその他(祖父母、親戚、兄弟など)
- 親御さんのみ
組み合わせはいろいろです。
なるべくなら複数人で参加するほうが、異なる視点で学校を見ることができるのでおすすめです。
事前予約は必要?
事前予約が必要な学校がほどんどです。
収容できる教室や学校資料など、学校はさまざまものを当日に向けて準備をしています。
予約を取るのが面倒、当日時間ができたから行くなどの自分都合で、当日学校に直接行くのは学校側にも迷惑がかかります。
必ず事前予約を取りましょう。
どんな服装でいけばいい?
相手に失礼のない服装です。
迷うなら「学校訪問にふさわしい服装かどうか」と考えればいいのではないでしょうか。
生徒の場合、学校の制服が無難ですが、私服の場合は華美な服装にならなければよいのでは…。
親の服装も失礼に当たらない最低限の礼儀をふまえた服装で大丈夫です。
私が参加したときには、受験生は制服>私服でした。
親御さんはスーツ、もしくはオフィスカジュアル、キレイ目カジュアルの人が多かったです。
持ち物は?
学校側から事前に指定されているものがあれば、必ず持参しましょう。
特に、持ち物にスリッパがあった場合、面倒なので持って行かない人がいますが人数分のスリッパは学校にはありません。(靴を入れる袋も忘れなく)
メモ、ペンなどの筆記用具、資料を入れる手提げ袋などがあると心配がありません。
学校説明会では何を聞いても大丈夫?
気になることは基本的に何を聞いても大丈夫です。
生徒の事、学校生活の事、コースや留学制度などの学校特有の事など、聞いてはダメなものはありません。
学校の事は聞かないと分からないことだらけで、後で「なんだったっけ?」と困ることになります。
今後の学校選びに支障が出るかもしれません。
長時間になっても気にせずに、聞けることは全て聞きましょう。
ネガティブなことを聞いてもいいの?
不安材料は全てクリアにしておきたいですね。
「口コミでこんなことが書いてあったけど実際はどうなの?」と思ったら、そのまま聞いてみることをおすすめします。
その情報は数年前のものかもしれませんし、他の学校のことかもしれません。
通信制高校というと全て同じと考えてしまいがちですが、学校説明会で正しい情報を先生から直接聞いてくださいね。
学校説明会に参加すると、学校の様子や生徒の様子がよく分かりますよ。
個別相談をうまく活用する
学校説明会では個別相談ができる場合があります。
大人数では聞けななかった内容でも、個別相談なら個人的な相談がしやすいので、細かい部分でも丁寧に答えてくれます。
個別なら聞いても恥ずかしいということもないので、学校のことを理解するためにも安心して聞いたほうがいいですよ。
複数の学校見学に行くのがいいの?
通常、高校を決める時に複数の学校から1つの高校を選ぶのと同じように、複数の通信制高校を比べることをおすすめします。
同じ学校でも、キャンパス(校舎)特色が違うので、印象がガラッと変わります。
実際に学校の様子を見て「ああ、思っていた通りだった」なのか「あれ?思っていたものと違っていた」なのか、人によって感想は異なると思います。
娘の場合、通学型を選んだこともあり(バスや電車などの交通機関を使っての)通学方法、学校の場所、先生に実際に会うなどを行うことで、通うことができるかなどの判断もできました。
学校のパンフレットだけではわからない部分も学校説明会に行くと見えることがあるので、複数の学校に見学に行くのがおすすめです。
私が先生にした質問内容は?
私が先生にした質問はこちらです。
ここでの回答は娘が通っていた学校の回答を簡略化して記載しています。
あくまでも多くの通信高校の中の1校の回答です。
学校説明会では学校毎に回答は異なるはずです。
- どんな生徒が入学していますか?
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娘が通った通信制高校の場合、留学制度があったこともあり「留学目的、やりたいことがその学校のコースにあった、不登校などいろいろな生徒がいますよ」とのこと。
学校説明会では在校生がお手伝いをしていましたが、皆さん普通の学生さんでした。
- 中高一貫校から入学した人はいますか?
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我が家の場合、中高一貫校から内部の高校に進学せずに通信制高校に進む道を選びました。
中高一貫校からの入学は珍しいのか?気になっていました。
先生のお話では、中高一貫校に在学していた人もいますとのことでした。
中高一貫校からの入学者は本当にたくさんいたよ。珍しくないから安心して!
- 娘は起立性調節障害で学校にあまり行っていません。そのような子どもでも入学は可能ですか?
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病気など何らかの事情がある場合などは(我が家の場合「起立性調節障害」)、事前に聞いたほうが親御さんも安心するのではないでしょうか。
同じ境遇の生徒が通っているということがわかれば、病気に理解のある学校と考えてもよいのかなと思います。
私も先生に質問をしたときに、同じような症状をもった生徒が何人も入学し卒業しているのを聞いて安心しました。
卒業できているのは、学校側に病気の理解があることで安心して3年間通うことができたからだと思っているので、この回答にはホッとした記憶があります。
- 通信制高校というと、校則が自由で、茶髪・化粧・私服でも問題なしというところが多い印象です。この学校はどうですか?
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娘は、制服のある学校に行きたい、校則はあったほうがいいという考えでしたので、学校を決めるうえでは重要項目でした。
通信制高校ですが制服あり、校則の内容も娘が希望した内容に合っていたので、問題がありませんでした。
家庭により許容範囲が異なるので、確認しておくのがおすすめです
通学型、年に数回のスクーリングだけの学校など通信制高校の体系で校則の有無も異なると思います。
どのような校則になっているか(例えば、指定の制服着用、髪染め・化粧禁止など)は、願書提出前に確認するのがおすすめです。
- 各コースについて詳しく教えてください。
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通信制高校の場合、一般的な高校に相当するであろう普通科以外にもコース選択ができる学校が多数あります。
もしかしたらコース選択をすることで、新たな可能性が見つかることもあるかもしれません。
大学受験を念頭にする場合にも、文系に強いコース、理系に強いコースなど学校によって異なります。
入学後にコースが合わなかった場合などを考えて、途中からコース変更が可能かどうかの確認も合わせてするといいですよ。
プログラミング、eスポーツ、美容系、スポーツ系、芸術系、音楽関係、語学系など学校やキャンパスによっていろいろなコースがありますよ。
娘が学校説明会で聞かれた質問
娘は高校在学中や卒業後も、学校説明会のお手伝いを何度もしています。
そこで質問された内容をご紹介します。
私自身も内容を聞いて「それ、気になるよね」というものばかりでした。
先生には聞くことができなくても、在校生や卒業生にならストレートに聞きたいことが聞けるので、質問しやすいのだと思います。
ここでの回答は娘が通っていた学校の場合にしています。あくまでも多くの通信高校の中の1校の回答です。
学校説明会では学校毎に回答は異なるはずです。
ぜひ、ご自身で気になることがあれば説明会で聞いてみてくださいね。
聞きたいことを箇条書きにして持ってきている親御さんもいました
- 大学に進学はできますか?大学受験はどのような受験方法の人が多いですか?塾に行っている人は多いですか?
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この質問は生徒よりも、先生に向けたほうがより詳しいことが分かります。
大学の進学実績は学校のホームページを見ると分かりますが、直近の状況などは学校の先生に直接聞いたほうがいいです。
通信制高校でも大学の学校推薦枠があります(もしかしたら学校で異なるかもしれませんが、娘の通通っていた通信制高校はありました)。
どんな学校があるのか知りたい場合には、直接先生に聞く必要があります。
全国にキャンパスがある場合には推薦枠も「〇キャンパスのみ対象」という場合もあります。
次に、大学への受験方法はさまざまで指定校推薦、総合型選抜(AO入試)、一般入試もいます。
娘が通っていた通信制高校の場合ですが、総合型選抜(AO入試)などを考えているならば通信制高校は面倒見がいいのではないかと思います。
小論文対策や面接対策などは、総合型選抜(AO入試)対策の塾に行く必要がないくらい、徹底的にみてもらえました。
塾に関してですが、通信制高校でなくても大学受験を考えている高校生なら通う人が多いのではないでしょうか。
通信制高校だから塾に行くではなく、普通の高校生も塾に行く人は行きますよね。高校生なので一緒ですよ。
- 男女比はどれぐらい?
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娘の学校全体の場合半々でした。
コースでの比率となると、女子に人気のあるコース、男子に人気のあるコースのように、コースごとに異なります。
- 〇キャンパス(校舎)と〇キャンパス(校舎)のどちらがいいか迷っています。
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同じ系列の学校といってもキャンパス(校舎)によって雰囲気がガラッと違います。
他キャンパスの事は生徒にはわからないので、回答するのは難しいのではないでしょうか。
気になるキャンパス(学校)が複数あって迷っているなら、すべてのキャンパスを見て比較するのがおすすめです。
学校見学は大変な作業ですが、3年間通うことを考えると実際に通学する子どもと一緒に見学に行き納得の上決めるのが間違いがないです。
ちなみに…娘はオーストラリア留学中は全国にある他のキャンパスの生徒と一緒に授業を受けていたので各々のキャンパスの事を知ることがありました。
同じ学校なのにキャンパスによる違いにビックリ。別の学校かと思った!!
また、口コミサイトにある学校の口コミなどを見ても「この口コミはうちのキャンパスじゃないな~」と、すぐに分かるようです。
キャンパス選びは本当に大事です。自分の性格にあったキャンパスを見つけてね。
- 先生は親身になってくれますか?先生は理解ある人ですか?先生との関係はどうですか?
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この質問は多くの親御さんから聞かれたと言っていました。
中学校での先生との関係が上手くいかず悩んでいる親御さんなのかもしれせん。
「先生にはこの質問はできないけれども、生徒さんに率直な意見を聞いてみたいなぁ」と思うものだと感じます。
私は学校説明会の時に、この質問を思いつかなかったので生徒さんに聞くことはしませんでしたが、事前に用意していたら聞いていたと思います。
私も娘の中学の先生とな話し合いをするたびに病気への理解の無さに、あきらめと悔しさが入り混じるなんともいえない気持ちになっていました。そのこともあり高校の先生は理解してもらえるのだろうか?と不安でした。
娘の通っていた通信制高校の先生は親身になって寄り添ってくれました。
三者面談などの時でも、きちんと子どもの状態をわかってアドバイスをもらえる先生達でしたので、子どもと先生との関係も良好でした。
ちなみに、子ども同士も同じ病気を持っていたり、同じような境遇(不登校など)なので、お互いのことを分かり合えていました。
体調なども含め、辛い状況が分かり合える環境は良かったようですよ。
- 不登校だった人はどれぐらいですか?
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娘の学校の場合、かなりの割合でいたようです。「え、不登校だったの?一緒じゃ~ん」っていう感じです。
中学時代に不登校だった子は多いけど、高校では学校に来ているよ
- 入試はどの日程なら合格確率が高いですか?
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この質問は生徒よりも、先生に向けたほうがより詳しいことが分かります。
受験者数や合格率など学校説明会で開示している学校も多いですよ。
- 入学試験は難しいですか?面接はどんな感じですか?
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不登校で学校に行っていなかった、勉強をある時期からしていない場合などは気になる部分でもありますね。
「こんな問題が出たよ」「こんな質問されたよ」と教えてくれるかもしれません。
- どこから通っている人が多いですか?
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娘の場合、通学型でしたので県内はもちろんのこと県外からも通学している子はいました。
通信制高校の場合さまざまなコースがあることで、興味のあるコースが県内にない場合には思い切って県外に出てしまう方もいます。
同じクラスの子は、新幹線通学だったり、引っ越して通っている子もいたよ
- なぜ、あなたは通信制高校を選んだの?
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通信制高校に通っている時点で、全体の高校生からすれば少数派なので気になるのだと思います。
この質問をする人は、大きく分けて3タイプ。
- 興味本位で聞いている人
- 自分の子どもと同じような境遇で選んだのか知りたい人
- 「通信制高校なんて…」とういネガティブ意見を持っている人など
娘は聞かれれば別に隠す必要もないと考えているので気にせず答えているようです。
親御さんのお話を聞いていると、自分の中学時代の状況と似た人がたくさんいます。私自身の話をすると「同じような感じだったんだ」「あぁ、やっと辛い状況をわかってもらえた」とおっしゃる方が多いです。
ちなみに娘は中高一貫校在籍中、中学3年生で起立性調節障害をきっかけにして内部の高校進学をあきらめ通信制高校に入りました。
通信制高校ではオーストラリア留学を経て大学に入学しています。
- アルバイトをしている人はいますか?
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アルバイトをしている生徒もいます。ちなみに娘は体力の心配があったのでアルバイトは一切していません。
- 部活はありますか?
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部活はある学校とない学校があります。どんな部活があるのか確認すると入学後の楽しみができますよ。
- 授業はどんな感じなの?
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通信制高校は偏差値が無いので、同じぐらいの学力の子が入学しているわけではないので授業についていけるか心配になりますね。
授業の内容進め方などは聞いておくと入学後に安心するかもしれませんね。
私が通った通信制高校は、学力別にクラス編成されていましたよ
【まとめ】通信制高校の不安は学校説明会で解消!
通信制高校というと悪い口コミが多く不安になることばかりなのではないでしょうか。
実際に自分の目で通信制高校の学校説明会に行くと、本当はどうなのか、子どもにとってあっている学校なのかの見極めがつきます。
学興味がある学校があったら学校説明会に行ってみてくださいね。
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